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無言館のある長野県上田市。
のどかな田園の水面に若い稲がそよぎ、爽やかで気持ちの良い風景でした。

無言館の前にはパレット型のモニュメントがあり、
そこには今は亡き若者の名前が刻まれています。
今年も数名増えたのだそうです。
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赤ペンキがかけられるという事件があったのは10年前の6月のこと。
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真っ赤にされた祖父の名前。

ここはのどかな場所で、小高い丘にあるにもかかわらず、
爽やかなこの季節にわざわざ赤ペンキを持って来たことに驚きましたが
広島の平和祈念資料館の石碑にも赤ペンキがかけられていたことを思い出し、
様々な気持ち、考えがあるという事実を突き付けられるおもいです。

無言館から少し下った場所にあるのが「傷ついた画布のドーム」
こちらも美術館です。
入ってすぐに長いこと実家に飾られていた懐かしい祖父の肖像画があります。
図書のコーナーがとても心地良く、実家の図書コーナーと
同じ画集が複数あって懐かしく嬉しく落ち着く場所です。

ポストは開かないポスト。
平和を願うメッセージを永遠に保管してくれるそうです。
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そしてその建物の前に建つ「絵筆の碑」にもペンキが。
こちらは前出の赤ペンキ事件を記憶しておく為のものだそう。 
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戦争の時代に絵を描くということは非国民と罵られる行為だったそうです。
館主の窪島誠一郎さん曰く、非国民を守りたい。
残された絵を守る事は平和を守るということ、とお話されていました。

無言館理事で画家の野見山暁治さんは昨年文化勲章を受章され、
天皇皇后両陛下がこの無言館について強い関心を持って質問されたことを
ユーモア交えて楽しくお話してくださいました。
90代半ばの野見山先生、デニムを着こなし、とてもお洒落。
テレビ以外で初めてお目にかかりましたが、魅力溢れる方でした。

評議員の立命館大学、国際平和ミュージアム名誉館長の安斎育郎さんの
ご専門は原子力。反原発の姿勢を強く表明された専門家です。
こちらの京都のミュージアムの一角にも無言館の別室がありますが
館長室だったスペースに造られたんだそう。
お話をもっと聞いてみたいと感じる先生でした。


武蔵野美術大学前学長の甲田洋二先生のお話も反戦を訴える内容。
でも楽しく明るい印象で力強い。



アナウンサーの西橋雅泰さんのお声が心地良くエピソードのまとめ方がプロ。
合唱を聴き、緑の中でお弁当をいただき歓談。
無言忌、とっても良い会でした。

どの方も皆さんお若くエネルギッシュ!
そして平和への強い意志と思想を感じます。


死んでしまった画家達は無言だけど、無言のうちに多くのことを感じさせてくれる。
考えさせてくれる。
報道されていることだけじゃなくて自分の目で見て考えて
自分で判断したいと強く思います。

赤いペンキ的な考えを持つ人もあるだろうけど、
自分の身に置き換えて、想像力を駆使してほしい。



失ってから気がついたのでは遅い事はたくさんある。平和もそう。
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 信濃デッサン館併設の雰囲気の良いカフェはロケーションも最高のご馳走。
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無言館     傷ついた画布のドーム      信濃デッサン館。


巡回展もあるようです。
生きているということ、絵を描いても非難されない幸せ、表現の自由、
きっと何か感じていただけると思います。


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