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かんざしの途中経過です。
編んだお花が素敵なので色合わせしながら
かたち作りながら楽しく製作中
自分も欲しいな~って思いながら作れたので満足の予感

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こちら、私の実家で見つけた刺繍の習作。

大正時代のものです。
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右の方に欧米及フランス刺繍本縫いと見て取れます。
その下に
女子美術学校。
刺繍の種類や成り立ちが分かる一枚です。

明治生まれの祖母は女学校卒業後、
静岡県の田舎から
東京の女子美に入学したのです。
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私はこの赤い実の部分をカットして透かしのある刺繍が
可愛らしくて好きです。
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こちらの卒業証書と一緒に保管してありました。
大正15年卒業とあります。


校長先生は医学博士で男爵なんですね。
卒業アルバムも一緒に有り、お髭の先生と
先生のご家族が生徒達の写真と共に写ってました。
古き良き時代。

生徒の中には外国のお名前もあったりして
その後の人生はどこでどのように過ごされたのだろう
など、しばしアルバムを眺めました。

祖母も煙をモクモク吐き出す汽車で
何時間もかかって上京したと思いますが
海外の方は船で日本にいらしたのでしょうか。
それとも既に日本に住んでいたのでしょうか。

お友達とは様付けで名前を呼びあっていたようです。

今は亡き、いち主婦として過ごした祖母に
大正時代のお嬢さんの生活を
色々話を聞いてみたかった、と思います。
進学し、十分に勉強したということは
祖母の誇りであり
その後の人生で支えになっていたようです。

祖母の縫い物はちょっとしたものも綺麗な細かい縫い目で
私も子ども心に感心していました。
そのことをもっともっと伝えておけば良かったと
今になって思います。

人生は平坦ではなかったと想像します。
皆に等しくふりかかる戦争という時代背景。

時代の流れもそうだけど、
個人個人、だれの人生にも
いい時代もあるし
そうでない時代もある。

だけど
ひと針ひと針丁寧に縫われた
手作りの手芸品は時代の流れや人生の苦楽とは無縁に
いつまでも清らかで優しい表情を見せてくれるものだと感じました。


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