息子の小学校では先週末に
音読発表会なるイベントがあって
息子の学年は「ぞうれっしゃがやってきた」を音読。
大雪の影響で延期になりましたが、ご年配の
外部ボランティアさんもご招待してるイベントだったので
遠方からいらっしゃる皆さまの安全のためには延期で助かったかな。
バスも電車も来なかったらしいです
結局開催は平日だったのでお仕事で参観できない方もいらしたでしょう。
準備しててもお天気ばかりはむずかしいものですね。
「かわいそうなぞう」は多くのひとが知る話だと思う。
戦争中に多くの動物達が殺処分される、有名な話。ぞう列車は似てるけど
戦後に子ども達が象を見るために仕立てられた特別な列車のお話。
かわいそうなぞう (おはなしノンフィクション絵本) [単行本]
酷なセリフもあって
子どもが練習するので毎日聞いているのだけど、
聞くほどにやるせない。
「殺せ、殺せ」というセリフもあって、思わず無口になってしまう。
「親をなくした子ども達が道端にあふれていました」という1行で済まされる場面も、
それって「ほたるの墓」の光景・・・。
その子達のこと考えるとその1行、胸が痛い。
音読だけどそれだけじゃなくて合唱、お芝居っぽい動き、
映像と相まって、見ごたえ聴き応えのある発表でとっても良かったです♪
みんなとってもとっても頑張ってました
ドラえもん5巻にも「かわいそうなぞう」ベースのお話がありました。
ドラえもん大好きな息子が教えてくれました。
おりこうで、動物園の人気者、象を殺さなきゃいけないって象徴的で
みんなの心を揺さぶるエピソードなんだろうと思います。
息子の音読に合わせたということではないけど、でも多分大いに影響されて
同時期に私も何冊か戦争が主軸になる話を読んだり読み返したりしてました。
「小さなおうち」、昨日のニュースで映画に主演なさった女優さん、
黒木華さんがすばらしい賞を受賞されてました。銀熊賞
お着物姿で、受賞スピーチ、かわいかった~~。「永遠の0」の中に、検閲があるから遺書に本心を書けなかっただろうけど
行間に込められた想いを読み取れ、みたいな文があった。
昔、読んだときはそこまで読み取れなかった・・・。
無策で決断力の無い軍の上層部が心底腹立たしい。
自分は何も痛みを感じずに、人に痛みを押し付ける構造は
いつもあるもの?
お話はそこかしこで腹立たしくてモヤモヤしてしまう。
官僚の責任、特にとても有名な事実だけど
パールハバー前夜にパーティーをして呑んでたからという理由で
取り返し付かない大失態するあたり、もう歯ぎしり。
キャリアはノンキャリに責任押し付け。
責任あるはずの立場はだれも責任を問われてない・・・。
責任を取らないという体質が今の年金問題とかに
受け継がれちゃってるんでしょうか~。
もちろん、志高く、すばらしい人物も居ると信じたい。
主人公達が魅力ある人物たちだし、
お話を語る老人たちも背後に抱えるもの、
それぞれの物語があるので筋は飽きさせないし
一気に読めるお話だけど戦争の虚しさ、やるせなさでいっぱい。
終盤に謎が解けたり、
そっちで良かったーと思うような選択をしたり
愛がベースにあるお話なのが救い。
こちらは空の最前線、
「小さなおうち」は内地での戦争を感じるお話。
少し前に読んだ本だけど
こちらは陸の最前線。
ゲゲゲでお馴染み、水木しげるさんの体験記なので
片腕を失った場面ですら上手く読ませてくれて
全体にどこか明るくて辛すぎる状況の中にも楽しませる要素があって
明るいからこそ影も際立つような感じ。
私が読んだ戦争関連の本の中で
一番明るさのある戦記だったけど、
お嬢さんに伝える、という側面があったからかもしれない。
私の祖父も戦争終盤、南方からのはがきで
「とっても美しく景色の良いところで
絵を描きたくなるところだからもっと前にスケッチ旅行に来たかった。」
と書いて来ていた。
家族を心配させまいと思ったのかもしれない。
本当はそんなこと、言ってるような状況では無かったことは想像に難くない。
確かめるすべはないけど。
いずれにしてももう二度とこんなことは嫌だな。
多くのひとに苦しみを与えても知らんぷり、責任を問われないで
戦後、出世した軍人や官僚がいるという事実が膝カックン。
「小さいおうち」作者の中島京子さんの他の本も読んでみようと
最近検索した時見つけた記事。今年2月8日のもの。
日刊ゲンダイの記事です。
N.GENDAI←click
コワイって言える自由があるのはまだマシ。
私には分からないことが多すぎるし、
「時代」って後になって判断してみないとわからないことも多いと思うけど
なんだか漠然と不安になるこの頃なのです。
原発事故の後、「メルトダウン」とか本当のことを口にした人は
テレビやラジオの番組を下ろされちゃったり
活動が制限された事実があるので
本当のことは大手報道では多分、伝えられないんだな。
後戻りが出来なくなってから自体の重大さに気付く。
時代はそんな繰り返し?
どのお話にも共通なのは報道、新聞雑誌やラジオなど時代の演出が罪深い。
雰囲気にのまれないで冷静に見極める目がほしいなと思うけど・・
知るってなんだか少しコワイ
知らないってそれ以上にコワイ。
いずれにしてもいろんな人の考え方や本にふれて、
感じるこころ、考える力みたいなものを育てたい。
ポチッとしていただけるととっても嬉しいです☆
ありがとうございます
酷なセリフもあって
子どもが練習するので毎日聞いているのだけど、
聞くほどにやるせない。
「殺せ、殺せ」というセリフもあって、思わず無口になってしまう。
「親をなくした子ども達が道端にあふれていました」という1行で済まされる場面も、
それって「ほたるの墓」の光景・・・。
その子達のこと考えるとその1行、胸が痛い。
音読だけどそれだけじゃなくて合唱、お芝居っぽい動き、
映像と相まって、見ごたえ聴き応えのある発表でとっても良かったです♪
みんなとってもとっても頑張ってました
ドラえもん5巻にも「かわいそうなぞう」ベースのお話がありました。
ドラえもん大好きな息子が教えてくれました。
おりこうで、動物園の人気者、象を殺さなきゃいけないって象徴的で
みんなの心を揺さぶるエピソードなんだろうと思います。
息子の音読に合わせたということではないけど、でも多分大いに影響されて
同時期に私も何冊か戦争が主軸になる話を読んだり読み返したりしてました。
「小さなおうち」、昨日のニュースで映画に主演なさった女優さん、
黒木華さんがすばらしい賞を受賞されてました。銀熊賞
お着物姿で、受賞スピーチ、かわいかった~~。
小さいおうち (文春文庫) [文庫]
古いものや古い建築物が大好きなので
古い家屋、とりわけ自分が子供の頃住んでいたような
漆喰の壁の和洋折衷の住まいをみると、
胸がいっぱいになり、そっと触ってみたいくらい好きです。
このお話を読んだあと、
今はもう無い子供の頃住んでいた家の間取りを描いてみたりして懐かしみました。
お話は一般の日常を送る人々が
知らないうちに戦争に侵食されるあの感じがどうにも恐ろしい。
恋する時子奥様はチャーミングで小悪魔的でもあり、とても魅力的。
お話のキーパーソン、女中のタキちゃんは向上心ある働き者で根っからいい子。
戦争のあったあのころだって美しいものや、
かけがえのない日々の生活があったのに。
時代のうねりに翻弄される普通の人々が愛おしく、
そして戦争の実情がほとんど報道ないので噂や憶測で判断せざる得なくて、
妙に楽観的だったり、あまりに何も知らされていないのがやるせない。
読みながら祖母や父の話を思い出した。
私の父は物語の頃の東京に生まれた。
幼かった父はねえや達に遊びを見守ってもらったそう。
少し重なる部分があって、イメージが具体的に広がる。
女中さんはお金持ちでなくても、お勤め人やご商売をしてる家庭には居たそうだ。
タキちゃんみたいに地方から小学校を出て奉公、という子もいたけど
田舎の遠縁のお嬢さんなどが嫁入り前の花嫁修業として
東京のおうちでお行儀や家事などを習ったりすることもあったようだ。
都会のマナーを身につけて田舎でのお見合いに箔をつけるらしい。
こういう、戦前が舞台の小説を読むときにいつも思うのは
子どもを育てる時に、
母だけじゃなくてちょっと違う目線があるのはいいなぁ、ということ。
女中さんに限らず、書生さんとか、学生の親戚が居候していたり、
御用聞きの人とか、下町なら近所の長屋のおかみさんとか、ご隠居さんとか
そもそも家族も多かったり、親戚付き会いも濃かったり
何かしらいつでも人の目があるので引きこもり主婦ではいられないし、
大勢で子どもに関われて良かっただろうなと思う。
子どもと母の2人きり、とは物理的にも難しいので閉塞感もないし、
まちがっても虐待などという自体になる前に救える機会がたくさんありそうだ。
でもいいと思うのは戦前止まりで戦争末期や戦後は生きることが最優先だから
子どもにとっても、だれにとっても、生きやすい時代なわけはない。
(戦前や同時代でも貧しい農村が舞台の物語はまた全然違って
子どもには過酷で恐ろしいお話も多い気がしました。)
最後が余韻を残すのでしみじみしてしまう。
映画も見てみたいな。
「永遠の0」
古いものや古い建築物が大好きなので
古い家屋、とりわけ自分が子供の頃住んでいたような
漆喰の壁の和洋折衷の住まいをみると、
胸がいっぱいになり、そっと触ってみたいくらい好きです。
このお話を読んだあと、
今はもう無い子供の頃住んでいた家の間取りを描いてみたりして懐かしみました。
お話は一般の日常を送る人々が
知らないうちに戦争に侵食されるあの感じがどうにも恐ろしい。
恋する時子奥様はチャーミングで小悪魔的でもあり、とても魅力的。
お話のキーパーソン、女中のタキちゃんは向上心ある働き者で根っからいい子。
戦争のあったあのころだって美しいものや、
かけがえのない日々の生活があったのに。
時代のうねりに翻弄される普通の人々が愛おしく、
そして戦争の実情がほとんど報道ないので噂や憶測で判断せざる得なくて、
妙に楽観的だったり、あまりに何も知らされていないのがやるせない。
読みながら祖母や父の話を思い出した。
私の父は物語の頃の東京に生まれた。
幼かった父はねえや達に遊びを見守ってもらったそう。
少し重なる部分があって、イメージが具体的に広がる。
女中さんはお金持ちでなくても、お勤め人やご商売をしてる家庭には居たそうだ。
タキちゃんみたいに地方から小学校を出て奉公、という子もいたけど
田舎の遠縁のお嬢さんなどが嫁入り前の花嫁修業として
東京のおうちでお行儀や家事などを習ったりすることもあったようだ。
都会のマナーを身につけて田舎でのお見合いに箔をつけるらしい。
こういう、戦前が舞台の小説を読むときにいつも思うのは
子どもを育てる時に、
母だけじゃなくてちょっと違う目線があるのはいいなぁ、ということ。
女中さんに限らず、書生さんとか、学生の親戚が居候していたり、
御用聞きの人とか、下町なら近所の長屋のおかみさんとか、ご隠居さんとか
そもそも家族も多かったり、親戚付き会いも濃かったり
何かしらいつでも人の目があるので引きこもり主婦ではいられないし、
大勢で子どもに関われて良かっただろうなと思う。
子どもと母の2人きり、とは物理的にも難しいので閉塞感もないし、
まちがっても虐待などという自体になる前に救える機会がたくさんありそうだ。
でもいいと思うのは戦前止まりで戦争末期や戦後は生きることが最優先だから
子どもにとっても、だれにとっても、生きやすい時代なわけはない。
(戦前や同時代でも貧しい農村が舞台の物語はまた全然違って
子どもには過酷で恐ろしいお話も多い気がしました。)
最後が余韻を残すのでしみじみしてしまう。
映画も見てみたいな。
「永遠の0」
永遠の0 (講談社文庫) [文庫]
こちらも映画が大ヒット、あの長さのお話をどう映画に収めたのか、
どこが割愛されたのか気になるけれども
とても細かい時代考証があって基本的に特攻隊の話だから
「きけわだつみのこえ」を思い出す。
こちらも映画が大ヒット、あの長さのお話をどう映画に収めたのか、
どこが割愛されたのか気になるけれども
とても細かい時代考証があって基本的に特攻隊の話だから
「きけわだつみのこえ」を思い出す。
行間に込められた想いを読み取れ、みたいな文があった。
昔、読んだときはそこまで読み取れなかった・・・。
無策で決断力の無い軍の上層部が心底腹立たしい。
自分は何も痛みを感じずに、人に痛みを押し付ける構造は
いつもあるもの?
お話はそこかしこで腹立たしくてモヤモヤしてしまう。
官僚の責任、特にとても有名な事実だけど
パールハバー前夜にパーティーをして呑んでたからという理由で
取り返し付かない大失態するあたり、もう歯ぎしり。
キャリアはノンキャリに責任押し付け。
責任あるはずの立場はだれも責任を問われてない・・・。
責任を取らないという体質が今の年金問題とかに
受け継がれちゃってるんでしょうか~。
もちろん、志高く、すばらしい人物も居ると信じたい。
主人公達が魅力ある人物たちだし、
お話を語る老人たちも背後に抱えるもの、
それぞれの物語があるので筋は飽きさせないし
一気に読めるお話だけど戦争の虚しさ、やるせなさでいっぱい。
終盤に謎が解けたり、
そっちで良かったーと思うような選択をしたり
愛がベースにあるお話なのが救い。
こちらは空の最前線、
「小さなおうち」は内地での戦争を感じるお話。
少し前に読んだ本だけど
こちらは陸の最前線。
ゲゲゲでお馴染み、水木しげるさんの体験記なので
片腕を失った場面ですら上手く読ませてくれて
全体にどこか明るくて辛すぎる状況の中にも楽しませる要素があって
明るいからこそ影も際立つような感じ。
私が読んだ戦争関連の本の中で
一番明るさのある戦記だったけど、
お嬢さんに伝える、という側面があったからかもしれない。
私の祖父も戦争終盤、南方からのはがきで
「とっても美しく景色の良いところで
絵を描きたくなるところだからもっと前にスケッチ旅行に来たかった。」
と書いて来ていた。
家族を心配させまいと思ったのかもしれない。
本当はそんなこと、言ってるような状況では無かったことは想像に難くない。
確かめるすべはないけど。
いずれにしてももう二度とこんなことは嫌だな。
多くのひとに苦しみを与えても知らんぷり、責任を問われないで
戦後、出世した軍人や官僚がいるという事実が膝カックン。
「小さいおうち」作者の中島京子さんの他の本も読んでみようと
最近検索した時見つけた記事。今年2月8日のもの。
日刊ゲンダイの記事です。
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小さいおうち」中島京子氏が語る安倍政権の危うさ、怖さ. 2014年2月8日. 10年に同作 で直木賞受賞/ |
コワイって言える自由があるのはまだマシ。
私には分からないことが多すぎるし、
「時代」って後になって判断してみないとわからないことも多いと思うけど
なんだか漠然と不安になるこの頃なのです。
原発事故の後、「メルトダウン」とか本当のことを口にした人は
テレビやラジオの番組を下ろされちゃったり
活動が制限された事実があるので
本当のことは大手報道では多分、伝えられないんだな。
後戻りが出来なくなってから自体の重大さに気付く。
時代はそんな繰り返し?
どのお話にも共通なのは報道、新聞雑誌やラジオなど時代の演出が罪深い。
雰囲気にのまれないで冷静に見極める目がほしいなと思うけど・・
知るってなんだか少しコワイ
知らないってそれ以上にコワイ。
いずれにしてもいろんな人の考え方や本にふれて、
感じるこころ、考える力みたいなものを育てたい。
ポチッとしていただけるととっても嬉しいです☆
ありがとうございます